【脱ワーママ計画|第5話】小1の壁とお金問題。私が退職を決めた理由。

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子どもの小学校入学が見えてきた頃、私は一つの現実に直面していました。

時短勤務が終わり、フルタイム復帰が当たり前に求められる中で、
放課後や長期休みの過ごし方、勉強のサポート、不安げな子どもの表情…

まぐ

この働き方で、ちゃんと子どもと向き合っていけるのだろうか?

そして、私は心のどこかでこう思っていました。

“今しかないこの時間を、大切にしたい”

この章では、私が退職という選択に至った理由と、
それを後押ししてくれた「投資で築いた資産」についてお話しします。

まぐ

この「脱ワーママ計画」は、ごく普通のワーママだった私が、小さな積み重ねで働き方と暮らしを見直していった過程を記録したものです。

忙しい毎日の中で「このままでいいのかな」と思ったことのあるあなたへ。少しでも、ヒントや勇気になればうれしいです。

小1の壁——ただ“預けられる”だけじゃ足りない

私が直面したのは、「学童に入れるかどうか」ではありませんでした。
たとえ入れたとしても——果たして今の働き方を続けられるのか?という切実な問題でした。

地方在住のため学童には比較的入りやすい環境ではありますが、預かり時間は基本17時まで。延長保育もありますが、職場からの移動時間や二人の子どものお迎えを考えると、フルタイム勤務は物理的に難しいという現実がありました。

さらに、私の勤務先では時短勤務は「子どもが3歳になるまで」の制度。
つまり選べるのは「フルタイム」か「パート」の2択。
現実的に、私はパート勤務への切り替えしか選択肢がありませんでした。

でも、パートになれば当然ボーナスはなくなり、月収も約4万円の減収。
それでいて、夕方からの生活はこんなに慌ただしい。

  • 16時:職場を出る
  • 17時:小学校と保育園へお迎え
  • 17時半:帰宅後すぐ夕飯準備
  • 18時:夕食
  • 19時:お風呂・洗濯・宿題チェック
  • 20時以降:連絡帳・翌日の準備・絵本の読み聞かせ…

こうしたスケジュールを思い浮かべながら、私はこう感じていました。

「これは…今よりもっとしんどいかもしれない」

忙しい日々のなか、子どもとゆっくり向き合う時間はどこにあるのだろう?
「今日、学校どうだった?」と聞いても、きっと上の空でしか聞けない。そんな自分が目に浮かびました。

仕事をやめたい

働き方への違和感が積もってきたある日、私は夫に思いを打ち明けました。

まぐ

このままフルタイムで働くのは難しいと思う。仕事、辞めたい

まぐ夫

退職して、やっていけると思う?

まぐ

投資から月に8万円くらいの収益があるし、在宅でできる仕事を少しずつ増やしたい。子どもの“今”を優先したい。

まぐ夫

じゃあ家計は俺が支える。そのかわり、家庭のことはお願いしてもいい?

こうして、私たちはお互いの役割と責任を整理し直すことにしました。

お金の問題——「働かなくてもやっていける準備」をしていた

退職という選択には、当然「お金の準備」が必要でした。

①月8万円の投資収益

地道に積み立ててきたインデックス投資から、ここ数年は月平均で8万円ほどの収益が出るようになりました。

月平均8万円の収益がある理由

資産額は約1500万。
そのうち1200万を投資に回し、利回り約10%※で収益は年間120万。月にすると12万。
もちろん相場による変動はあるので少な目に見積もって月平均8万の投資収益です。

※利回り10%:S&P500の去10年間の平均リターンは約10.2%

②教育資金はジュニアNISAで

子ども手当を1人につき月1万円、計2万円をジュニアNISAに積み立て。
順調に増え続けており、6年目で1.5倍ほどに成長していました。18年後には約2倍の800万ほどに(6%の利回りで計算)。大学費用もある程度めどが立ちます。
現在はジュニアNISAが新たな積み立て投資は終了したので、私名義のNISA口座で運用を継続しています。
⇒詳しくはこちらで紹介しています

③住居費の大幅カット

夫の実家で同居を始め、住居費は固定資産税のみ負担。
この決断が、生活コストの見直しに大きく貢献しました。

家計の見直し——月14万円の生活費で再設計

まず私の収入が減っこと、住居費の負担がほぼ無くなったことから家計負担について見直ししました。

  • 家計は別財布から共通財布に変えました。(夫の負担は月に、10万円⇒14万円へ。妻は0円。)
  • 夫は生活費14万円を負担する一方で、私は家事を全面的に担当する
  • それぞれの投資部分は今まで通り自己管理する
  • 夫は自分の収入から月10万円を投資に回し、将来の住宅取得資金として運用する。
  • 私の投資収益も月8万を老後資金として運用する。

我が家では月14万円の家計で生活するスタイルを再設計し確立しました。以下がその予算内訳です。

項目金額(円)
🍚 食費・日用品60,000
💡 水道光熱費・通信費25,000
📚 教育・保育関連費10,000
🤝 こども服5,000
🚗 自動車関連費10,000
🛟 予備費・想定外支出10,000
🏠 住居費(固定資産税)10,000
🍴 レジャー・外食費10,000
合計140,000

※なお、自分自身のおこづかいや衣服代などは、夫婦共に自己管理。私は、これまでの貯蓄や在宅収入の中からやりくりしています。生活費には含めていないものの、「自分のことは自分で」という意識で、無理のない範囲で調整を続けています。

私が退職を決めた理由—「今しかできないことを優先したかった」

もちろん、不安はゼロではありませんでした。
キャリアの不安、経済的不安、それでもなお——

「子どもが『ただいま』って言うこの瞬間にそばにいたい」
「宿題に付き合って、小さな話を聞いてあげたい」

この気持ちが、私の背中を強く押してくれました。

仕事は、あとからでも取り返せる

辞める決断は簡単ではなかったけれど、私はこう信じています。

「仕事は、子どもが大きくなってからでもまた頑張れる」
「でも、子どもの“今”は、今しかない」

子どもが「ただいま」と言ってくれる日々は、永遠には続きません。
この“今しかない時間”にこそ、一緒にいられる価値がある——私はそう信じて、退職という選択をしました。

次回、いよいよ最終話。
退職後に手に入れた“時間”と“自由”、そしてその裏にあるリアルなお金事情。
ワーママを卒業して見えてきた「本当に大切にしたいもの」について、お話しします。

⇒次回は脱ワーママ計画|最終話 「退職後のリアル。月3万からはじめた8年間ほったら投資の結果。」【NISA口座公開】

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